最近たまたまお会いする日本からの出張者とか、飲みの席なんかでよく聞かれる「上海儲かるんですか?」って話。
現地人(中国人)の給与に関して参考になりそうなニュースが流れてきたので、どんなもんだろうっていうリサーチ。
結論
上海人のホワイトカラー層の平均給与
データ上 : 10,000元 = 16万円程度
アンケートベース : 6,300元 = 10万円程度
感覚値 : 8500元 = 13万円程度
普通の日本人が上海の現地採用で働く場合
だいたい上記の1.5~2.0倍くらい(感覚値)=手取り25~30万くらい。
なので、給与ベースで見ると別に儲からない。
参考
上海情報を提供するWechatアカウントの記事 ”平均給与は1万元(16万日本円)超えたけど、ランチに20元(320日本円)は払えない。”
https://mp.weixin.qq.com/s/B5Ce2IkN1scnyWId5i9uSw
気になったデータだけ抜粋。
2018年四半期、7~9月期の平均給与 1位 北京: 10,670元 2位 上海: 10,015元 3位 深セン: 9,561元
2018年4~6月 2位 上海: 9,796元
2018年1~3月 2位 上海: 9,621元
ソース:中国経済新聞网(http://www.ce.cn/)
ランチ費用 30元以内が92.6% (30元=480円程度)
通勤方法 公共交通機関 : 55% 自家用車/電動バイク : 28%
住居 ローンの残った持ち家 : 22.2% 完済済み持ち家 : 6.6% 賃貸住宅 : 18.1% ルームシェア : 16.0% 家族と同居 : 11.8%
ソース:智联招聘(http://zhaopin.com) *転職サイト
その他 95%のホワイトカラー労働者が不安。 41.7%のホワイトカラーが結婚に十分な所得ではない。 競争社会/時代の変化(ai化/ロボット産業など)/家の購入(結婚の条件)/育児/健康に不安を感じている。ソース:不明
統計データ
Weiboを運営する新浪公司提供するapiで作られた統計データ/計算サイト。サンプルデータ数239,778。データ収集を新浪公司が行ったのかサイト制作者が行ったのかは不明。
http://salarycalculator.sinaapp.com/report/%E4%B8%8A%E6%B5%B7/
手取り金額の計算などもできて便利。
補足
とまぁ、客観的なデータで見ると儲からないわけだけど、、、、
数年前にあった箱付きVJのオファーは6万元/月、中国人スタッフで給与2万元から交渉してくる人もいるし、物価にしろ、仕事案件の単価にしろ、7年生活してる身からするともう少し儲かってそうな気がするので、以下平均給与が低い理由の予想。
高収入と低収入のギャップが大きい
要データ比較。 8000前後で伸びなくなる人が多いイメージだけど、15000元以上の人も一定数いる印象
昔の名残
詳細の細かい計算は省くけどこっちがメインな気がする・・・
人件費が安かった時代、スタッフの熟練度の都合もあって例えば、 100万元の案件を100人でさばくっていう質の代わりに量で処理する流れができる。(施工現場とか無駄にスタッフ多いってやつ・・・)
現在、経済発展の恩恵か100万元だった案件が500万元になってたりするけど・・・ ・・・今だに500人のスタッフでさばこうとするのよね。
結果一人当たりの賃金は1万元で変わらないっていう。
そういった時に、100人のままで処理できる質のいい人たちだけが5倍の賃金をもらえる。 でないと一杯1000円超えるコーヒーショップに行列ができるのが理解できん。
注意
駐在員、現地採用、自営業など雇用形態で格差はあるのでソース明記のない箇所は個人的な感覚値です。
日常会話じゃ使わない中国語
白领人(Báilǐng rén) : ホワイトカラー
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