使ってますか?
日本の色=和色。

ちょっとくすんでいるけど結構派手な色も多い和色。
印刷はもちろん、流行りのリキッド・フラットデザインデザインでも使い易い日本の伝統色たち。
カラーチップなどでもよく見るけれど〜・・・・デジタルで探せたほうが楽!って方にオススメなのがNIPPON COLORS

まぁ和風のものを作る時に使うのはわかるとして、
モダンなデザイン、Web・アプリデザインでも使い易いってのはどういうことなのか、
ちょっと理屈ぽいですが色彩学も絡めて説明。

全3回の予定です。

派手・地味ってどういうこと?

単色で”派手な色”と言われる場合以外、派手とはコントラストが強いことを指します。コントラスト=対比。色彩学でいうところの”明度対比””彩度対比””色相対比”が激しいと派手な、激しい印象になります。

色相対比

特にその中でもわかりやすいのが”色相対比”。一番目がチカチカします・・・こんなん↓。

Nippon-color02-01

明度対比

次が”明度対比”、全体のメリハリはこれに左右されることが多い明るさの対比です。↓

Nippon-color02-02

彩度対比

最後に”彩度対比”これはこれだけでも強いけれども、上記2つの対比の+αと捉えてOK。その代わり丁寧に使いこなすと最も玄人っぽさが出る上に品良く=派手と言われないようにコントラストがつくれます。

Nippon-color02-03

和色が使い易いとは どういう意味か

上の対比の中で、Max派手で扱いが難しいのはもともと派手な色同士の"色相対比"。例えると、蛍光グリーンx蛍光ピンク(好きですけどね)。 Nippon-color02-04 そういったものと比べると、和色は全てではないですが彩度が90%程度を上限にしているものが多いです。そうすると一番派手になりやすい色相対比でも↑ほどド派手になることは稀。 さらに、日本は他国に比べて色彩感覚が豊かです。グレーの中にも複数の色を持つくらい微細な差異で色が分けられています。こんなことから、最もセンスが出る"彩度対比"を色をピックアップするだけで行えるようになっていたりします。

もう一つの意味

和色は伝統的にそれぞれの色に意味があります。"日本の"というワードがNGの場合を除いて、コンセプト立案時その色の意味が"感性"的なコンセプトを後押し・色付けしてくれます。 例えば
"亜麻色"の亜麻はリネンの原料で、 大航海時代の帆布の原料、 現在は高級衣類の原料。
ただのベージュとも言えちゃいますが"亜麻色"ということでその色に付加価値を与えられたりなんかもします。

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