やっと春らしい気候になってきた上海、春っぽい服も着れるようになってきた今日この頃(というかここ数日暑くてもう初夏・・・)で、PANTONEから毎年恒例2016年後半、秋冬コレクションのカラーレポートが上がっていたのでご紹介。
なお前回に引き続きPDFデータのダウンロードができない代わりに、よりwebでのレポートが見やすくなってます(携帯版は見てないけど・・)。で、前回は全色意訳して大変だったので、ザーックリ特徴的なところを見ていきます。
概要/アウトライン
平穏で力強く、リラックスしたブルーが特徴。
安定のアースカラーと、意外で華やかなポップトーンは性別を問わず、秋の遊び心を引き出し、活気あるカラーリングを構成します。青は不変の青空を、グレーは落ち着きを感じさせ、赤系のカラーは自信と温かみを、ホットピンクパープルとスパイシーマスタードイエローはエキゾチックな刺激を提案しています。
毎度のことながらふんわり語られてますが、後述する通り今回の秋冬カラー、例年と比べて”明るい”色味が多く、グレイも2016年春夏のライラックグレーに続いてかなり明るく清潔感・クールなグレーとなっています。他の色味にしてもダルトーンは少なく、夏物のようなビビットさはないものの華やかなスモーキーカラーで、色味がはっきり見える色が多いようです。
RIVER SIDE / リバーサイド
キーカラーのブルーです。(PANTONE 14-4122)
名前の通り川辺の青をイメージしているようで、海の青から連想する粗々しさや、南国のような爽やかさほど激しく主張せず、湖のような”静かな湖畔”ほど落ち着いてもいない、ってイメージでしょうか?
色/テクスチャーとしてみるとツヤは感じるけど硬くなく、暗い印象になる濃紺ほど落ち着くがあるわけでもない、品が良く、他色と合わせやすそうな色味。
また2色目の青、AIRY BLUE / エアリーブルーも、名前の通りふわっとした、爽やかさの協調される水色よりは落ち着いて、グリーン・ナチュアラルなイメージを与えるターコイズブルーよりは都会的、モダンなイメージのブルーになっています。
SHARKSKIN / シャークスキン
"落ち着きを感じさせる"と言われたグレーでこの色はずるい…ほぼ完全な無彩色の中明度、どんな色とも調和しやすく、ダークなイメージになりやすいグレーでも、明るめの色味のため使うだけで落ち着いた都会的なシャープさが演出できるはず。 で、2色目のグレー(ベージュだけど立ち位置的に)、Warm Taupe / ワームトウプ。暖かなモグラ(?)色ということでスモーキなベージュ。シャークスキンと使い方は同じでどんな色にも合いやすく調和させる色味。ただ見たまま、名前のまま温かみを感じる色なのでシャークスキンが都会的なクールさクールさなら、ワームトウプは人肌の温かみを感じる柔らかな"クール"な印象にしてくれそう。AURORA RED / オーロラレッド
自信と温かみを与えるレッドトーン。ということで合わせ次第できつい・強い印象にも、紅葉や花のようの少し落ち着いた赤にも見えそうな不思議な赤。またイメージ的にもキーカラーのリバーサイド同様、艶っぽいけどきつ過ぎず品のいいイメージ。 2色めのレッドトーン、Dusty cedar / ダスティシダー。埃っぽい杉?ということで、青の2色目同様きつい赤よりは落ち着いて、フェミニンなピンクよりはクールなイメージのレッド。主張は強いけど色味の多い今回の流行色の中ではまとめ役になりそう。Spicy Mustard / スパイシーマスタード
Lush Meadow / ラッシュメドウ
Potter's Clay / ポーターズクレイ
Bodacious / ボデーシャス
刺し色4色。エキゾチックと言われたスパイシーマスタードとボデーシャス以外のラッシュメドウ・ポーターズクレイもアースカラーとはいえなかなかカラフル。今年の秋冬は派手目の服が増えそうで楽しみ。 ソース : PANTONE Fashion color report fall2016Sponsored Link