毎年恒例デザイントレンドリサーチ。

今年も下記リストの英語圏のトレンドまとめ記事中41個から重複・強調されているキーワードをいくつか抜粋。

ノスタルジア・90’s懐古主義

https://open.spotify.com/album/71F8JFm662UMKyCvsJ0Gl2

今年30歳のユーザーが生まれたのが92年、25歳で97年・・・
ご両親世代の雰囲気、35歳以上の人にとっては幼少期の思い出のテイスト。
Vapor wave、ネオンスタイルなど近年の80’sの流れが90’sに。モチーフとしてはWindows 98、Mac os9などのレトロUI、カセットテープ、スーパーファミコン、などなど。下記のアンチデザインにも通じる初期DTP時代のローテクグラフィックなど。新技術を稚拙でも多用してた雰囲気、ピュアな画像処理、8bit/256色をベースにしたビビットな色使いなど。

個人的にはアニメ、エウレカセブンなどでもオマージュされてる92年カリフォルニアで発行されたのデザイン誌RayGunはおすすめ。
Wikipedia : Ray Gun

Y2K・2000年代風

https://www.behance.net/gallery/116549859/SEPRONIC-WORLD

ファッションデザインで顕著に出てきた00年代回帰の流れがデザイン面にも出てきた印象で上記90’sとの転換期?。

a bit grunge, a bit anime, a bit pop, a lot of tech. It has a cheap feel to it, in the most endearing way possible. 
少しのグランジ・アニメ・ポップ、大量のテック感がチープ感を演出。

90’sの懐古主義に対して、幼少期の明るい時代感。ユーロトランスなどの音楽、インターネット成長期のADSLやFlash、2006年開始のyoutubeなどITバブル、それに伴うハイテク感(2022年からみるとローテク感)。16bitになって色数・グラデーションがスムーズに、3D表現はほどほどだけど昨今のAR〜VRにつながるセンサー使ったセンシングなどテックぽい雰囲気は出てきた。などなど。

アンチ・デザイン

https://researchonline.rca.ac.uk/654/

90’sのPCでのデザインの普及、Y2Kのインターネットの普及とインタラクティブ、2020年頃からの深層学習やNFTなどプログラミングによるジェネラティブなデザイン生成、90’sと同種の新技術にいい意味で振り回されることによるアンコントロールなデザイン。

過剰主義

Big and bold: 10 ways to create amazing maximalist design

2020年ごろからのタイポグラフィーのトレンド、ストロング・ボールド・アウトサイズなどと合わせて90’sの過剰な加工、70’sヒッピーカルチャーなどにもつながるY2Kぽいビビット・サイケデリック・キャンデーポップな色使い、情報過多なモチーフなど。転換期だからか3D/2dミックス・強めの色合わせ、読めなくなるレベルのフォント加工など。日本で言えばシノラー・ヤマンバメイク・ギャル文化などアラフォー間近世代に懐かしい雰囲気。

日本だと2022年2月リリースの苺りなはむ – 存分 / ICHIGORINAHAMU – ZONE BRRN、このMVなんかはモロにこのキーワードを今風にした印象。

おまけ

去年分からリサーチ中に出てきたリファレンスをPinterestでまとめてます。

参考

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