K-POPのMV、作りが凝ってておもしろいなと漁ってる今日この頃。
2010年から2022年6月の各年の最多再生数Top10をまとめた動画を見つけたので、各年のTop1 MV見ていくと10年分の編集トレンド見えてこないかな。という記事です。
2010年 : Girls’ Generation 소녀시대 ‘Oh!’ MV

- 部室?/ロッカールーム/試合会場の3セット
- 手前を横切る要素でワイプ
- 基本、ソロのバストアップ~全員のダンスの繰り返し
- 編集ポイントは歌詞の拍合わせ
2011年 : 2NE1 – 내가 제일 잘 나가(I AM THE BEST)

- 9セット(一部CG合成)
- 転調前1拍、転換カット差し込み
- 基本は小節/歌詞合わせ
- サビ周りでビート合わせのカット割/揺れエフェクトなど入れる
2012年 : f(x) 에프엑스 ‘Electric Shock’
- 4セット
- ダンスパートの引き絵多め
- 寄りカットをエフェクト的に1拍差し込む
- 全体的にシンプル
- J-POP/avexっぽい
2013年 : Girls’ Generation 소녀시대 ‘I GOT A BOY’


- 9~10セット
- バレットタイム的な表現とカメラの動き同期したワイプ風カット割
- 覗き穴〜ズームワイプ
- 転調毎に別セットに移行
- ダンス : 表情アップ = 50:50くらいの印象
2014年 : [EXID(이엑스아이디)] ‘위아래’ (UP&DOWN)



- 5セットくらい
- 加工/絵作り多め
- “かわいい女の子”じゃないイメージカット多め
- カット割は小節合わせ
2015年 : TWICE “Like OOH-AHH(OOH-AHH하게)”

- 大きめセット4シーン?くらい
- 一発撮り風でシームレスな繋ぎ〜サビでしっかりカットを割ってく
- 手ブレ風の動きでパン/ズームで小節頭のアタックエフェクト
- ダンサーのモーションとカメラ同期などこっそり小技多め
2016年 : BLACKPINK – ‘붐바야 (BOOMBAYAH)’



- 基本4シーン+3シーンくらい
- 掛け声パートの振りに合わせて寄りカット
- 15年のtwiceでも使われてたカメラパンを促す振り付け
- 前半4ビート合わせ、後半小節合わせに数拍音合わせを混ぜる
- 全体的にダンスに合わせた構図+カット割
2017年 : BLACKPINK – ‘마지막처럼 (AS IF IT’S YOUR LAST)’


- 9~10シーン
- LEDウォールで同一シーンに変化
- 編集はシンプルめ、小節合わせしつつ決めポイントで寄りカット
2018年 : BLACKPINK – ‘뚜두뚜두 (DDU-DU DDU-DU)’

- 10シーン
- LEDウォール
- ビートに合わせたズームエフェクト
- フラッシュ風カットイン
2019年 : BLACKPINK – ‘Kill This Love’

- 10シーン+1(シーン1の広域)
- 基本のカット割は小節合わせ
- ビートに合わせたズーム/カメラ振るなどの動き
- 他はシンプルに作り込んだセットを見せるカット多め
2020年 : BLACKPINK – ‘How You Like That’

- 12シーン
- カット切り替え直後に少しズーム/パンして動き追加
- ダンスモーションに合わせたカメラの首振り
- 2019年のKill This Loveと似たセットをしっかり見せてくシンプルな構成
2021年 : TWICE “The Feels”


- 6シーン
- 大きめ、ディテールあるセット内で細かく切り出す
- 手で隠す/カメラパン風ワイプ
前カットのメンバーが同一方向から合流してくることで同一セット感強調 - 2020年のBLACKPINKで使われてたカット切り替え時のズームエフェクトなどは継続
2022年 : Kep1er 케플러 | ‘WA DA DA’


- 7シーン
- ダンスの再現性と機械制御カメラ?での同ポジ繋ぎ
まとめ
15年のTWICE、16年以降20年までのBLACKPINKでソロシーンでバストアップ、細かい音はダンスで拾いつつリップシンク+顔周りの振り付けでキメカット、重めのキックが入るタイミングでズームやカメラシェイク。
加えてBLACKPINKで振り付けに合わせたカメラのアングル・動きなど同期感を出していくといった流れが出来上がった印象。
また10シーン前後使用することで各メンバーの色を出すのと見応え出してる。
ただ、K-POPのMVでよく見かける気がする、ダンスシーンの同ポジ繋ぎが意外と無い・・・どこで見かけてたんだろ?
参考
Top 10 Most Viewed KPOP Girl Groups of Each Year – (2010 to 2022)
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