ちょっと前の記事の続き。
今回はサンセリフ版。日本でいうゴシック体を選んでみます。

下記参考ソースのリストを見てもらえるとわかるように、重複するものもあるとはいえ、選ばれている書体が人によってマチマチで、トータル260ちょいのフォントの中から下記のポイントで選んでいきます。

トレンドに合っているか

リサーチの詳細は長くなるので省くとして、ざっくりサイクルで今年は2000〜2005年頃のトレンドとマッチします。その頃起こったことというと・・・Mac OSX発表、ウィキペディアスタート、iPod発売、ITバブル〜崩壊などなどテック系が目立った時期+昨今のロハスナチュラル志向の継続と反動も合わさって、サンセリフ書体に関して言えば

Geometric Sans-serif
Futuraを代表とする直線、円弧など幾何学形態をベースにしたサンセリフ体

Humanistic Sans-serif
ローマン体・手書きの特徴、可読性を重視したサンセリフ体。

上記二種が主流。

使いやすいか

基本的に和文(中文)などアジア系の書体と組む際に問題となるウエイトのバランス調節。タイトル用・本文用など用途を分けて使い分けできるかなど調整可能なウエイトが用意されているか。

美しいかどうか

好みが多分に出ますが組んだ際に最低限綺麗な、かっこいい書体と見えるかどうか。そんなわけなので装飾目的の書体は外してあります。

てわけでリストアップ。
基本有名どころが多いけど入れておいて損はないかと。

Raleway

typo-trend2015-2016-02-01 typo-trend2015-2016-02-02 typo-trend2015-2016-02-03 このブログの欧文もこれです。9ウエイト揃っている点。ジオメトリック風に見えてしっかりヒューマニスティック系のサンセリフ。仕事ではLatoを使うことが多かったりしますが、wordpressデフォルトにも入っていたりと使い勝手もよくおすすめ。 https://www.google.com/fonts/specimen/Raleway

Lato

typo-trend2015-2016-02-05 typo-trend2015-2016-02-06 typo-trend2015-2016-02-07 Univers、Helveticaに近い形状だけど少しエッジが丸まっているおかげで少し柔らかい印象に。そんなわけでロハス・ナチュラル系の案件から硬い案件まで使える、5ウエイト揃えた万能書体。万能すぎて去年まで使いすぎた反響で今年はRaleweyに浮気中 https://www.google.com/fonts/specimen/Lato

Kelson sans

typo-trend2015-2016-02-08 今回のリサーチの中で次回使ってみたい書体NO1。縦長系ジオメトリック。かつかなり直線が目立つのでaxisフォントなんかと相性良さそう。フリーの和文でいうとnoto sans系も直線が生きる形状なのでいい感じかと。 http://fontfabric.com/kelson-sans/

Alright sans

typo-trend2015-2016-02-09 個人的にこの"g"の形が好きです。ふくよかでエロくていいっすね。グロテスク系とヒューマニスティック系を合わせたってのも納得の有機的なサンセリフ。(有料) http://www.myfonts.com/fonts/okay-type/alright-sans/

Museo Sans

typo-trend2015-2016-02-10 "K"の形状が特徴。また、通常だと小文字のサイズが小さい分、和文と並べると行間があいて見えてしまうところ、エックスハイトとキャップライン(大文字と小文字のサイズ)の差が小さいため和文と混ぜた際に違和感が少なくなりそう。(500/Regularのみ無料) https://www.myfonts.com/fonts/exljbris/museo-sans/

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