中国がらみのweb案件をやっている方は中国のGFW、アクセス規制についてはご存知だと思うんですが、今後対中プロモーションを行う、在中(中国国内向け)サービス等を作るにあたって、どんな風に規制されるのかをまとめます。(2015年5月現在)

グローバルSNS系は全滅

主にFacebookとTwitter、Instagram、YoutubeにVimeoなどの情報発信が可能なものはつながりません。 これ、単純に見れないだけではなく、iframe内での表示、プラグインなどのバックグラウンドでのデーターのやりとりも不可です。 どういうことかというと、”いいね”ボタンは単純リンクなので可能ですが、”◯◯さんがいいねと言っています”ってのだったりFacebookページの"いいね"の数だったり、ユーザー一覧だったり、Twitterのタイムライン、Instagramの写真をURLから取得って感じのデータを取得するのは不可。また、これらのバックグラウンドでのやりとりは目立つ形でエラーが出るのでなく、見えないところで404エラー扱いされたり、延々と取得しようとしていたり、ユーザーから見るとページの表示が遅いだけにしか見えないのが問題・・

Googleも基本NG

前は遅いだけだったのが今じゃほぼつながりません。Google検索もMapもGmailも。あとWordpressの無料テーマとか使用してるとたまに使われてるGoogle Web fontも不可です。下手するとページの文字が全く表示されないとか起こるのでご注意を。 ただし例外があります。 なぜかAD senceだけはちゃんと表示されるっていう・・・

サーバー事情

これは厳密にはアクセス規制じゃないんですが、クライアントさんが気をきかせてローカルサーバーを契約してくれていた場合、Wordpressの管理画面からWP本体のアップデート、プラグインのインストールなどができないことが多いです。 見ている限りの原因として ・サーバー間のデータのやりとりを許可していない ・Wordpress.orgへのアクセスを規制している なんて原因です。そのため何か入れようと思ったらFTPつかったり、別途Zipを落として・・・とかとかかなり面倒。

web font

Google web fontをはじめ日系中華系、数は少ないけど色々あります。が、中国国内での観覧を基準にするのであればサーバー内に入れちゃう方がいいです。というのも、国外サーバーからのデータ取得は規制はされなくてもかなり遅くなります。Googleのように大元から規制されちゃう場合もあるので、サイトと同一のサーバーに入れておいた方が安心。 完全にパクられた!? 中国の盗作サイトを閉鎖せよ ただ、こんなことも起こるので書体のライセンスの確認はしっかりと・・・。あと上の記事でもあるようにcssのファイル名変えてなかったり、まんまコピペ、ファイルのコピーなんてこともおおいので、書体の指定名などオリジナルのものにしておくといいかも。

中国向けSEO対策

上でも触れているようにGoogleはほとんど使われないというか使えない、上にYahooまで撤退しちゃったので、ほぼ一択でBaiduへの対策が必要になります。 百度(Baidu)の「百度統計」で中国からの検索流入を知ろう The B2B Marketer’s Guide to Baidu SEO 基本的にはGoogleとかと考え方は一緒ですけど、サイト構築時は対Baidu用にもう一手間必要になります。 で、アクセス規制に関してはGoogle analyticsの解析コードを入れていると・・・サイトが表示できないってのは見たことないですが、遅くなることがおおいです。   以上、ざっくりとですが中国、アクセス規制に関してでした。 対中国向けWeb制作依頼などおまちしてます〜。

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