こちらはジェネ系VJ Advent Calendar 2023の10日目の記事です。
ジェネ系VJ Advent Calendar 2023

概要

  1. 前バージョンがTD使いたての頃に作ったものなので最適化・アップデートしたい
  2. カウントダウンイベントで使いたいから直、したい!

っていうジェネ系素材があったのでアドカレに便乗して修正しとこう。という内容です
(参考用で本記事最後に今回作ったToxファイルの無料配布あります)

前提

  • VJは基本プリレンダー素材と併用してます。
  • 基本的にVJ中に素材を重ねて絵作りすることはないです。(好み的に)
  • 5分〜30分出しっぱなしにしていても微差で絵の印象が変化し続けるようにしたい。
    プリレンダー素材で代用できないものにしたい。
  • ストライプのスピード/速さ/細さ。パーティクルの量/形状/速さのバリエーションなどプリレンダーで作ると、延々と似たような絵のバリエーションを作らなくてはならなくなってしまうものをジェネで置き換えたい
  • 今回はオーディオリアクティブは無し

必要条件(ジェネ系の醍醐味)

  • 求めてる一定の範囲内で絵が変化し続ける(ストライプなど例外は有り)
  • 上記範囲を任意でコントロールできる(早い/遅い、小さい/大きい、細い/太い、等)

お題

1, レギュレーション

今年、カウントダウンのVJをさせてもらうことになったインターナショナルホテルブランドのW Hotel Shanghai。VIが若者向けラグジュアリーホテルだけあって全体ブランディングとしてビビットな配色。音楽に関してはグラデーション多用。上のスクショのようなテイストを中心にしているのでグラデーション〜ライトリークぽい素材を作りたい。あとディレクションしっかりしていて密度・物量で誤魔化すことができないので、イイ縛りプレイができる。

2, リメイクしたらなんか使いにくい

今回の本題!

W自体は年1位?たまにVJさせてもらうので初回VJさせてもらった際に準備したのが旧バージョン。UI全更新のついでにリメイクしたら、絵的には似てるけどすごく使いづらくなり、リメイク版を何度か現場で使ってみてやっぱり使いにくいし印象が違ったので、これを機に”なぜなのか”を見て修正〜今後の参考にしたい。

とりあえず録画してみる

2019年版

2023年版

3,感想

  1. 旧版から修正してるだけなので内部はほぼ一緒のはず(余計な修正をしただけっぽい)
  2. 2023年版は指定色+補色(ピンクx黄色 + グリーン)の縛りがキツすぎて単調
  3. 動きが単調
  4. 上記に伴って変化の幅が狭い
  5. 必要条件を満たせてない

結論 = 絶妙に単調すぎてつまんない! ということぽい。

リメイク

基礎形状

32bitで二種類重ねてるnoise topがそれぞれ独立していて相互関係がないため、動きに複雑性がなくてただ重ねた風なチープな印象。

=displaceなどを入れて相互に影響するように修正
Feedback TOP使って複雑化させるのもありかも。

色付け

更新版は設定色+補色の基本配色で単調になっていたので色数を増やす。

A/指定色2色(明るさ調整あり)
B/指定色からHueを少しずらしたもの
C/ランダム
D/指定色2色(明るさ調整なし)

A + (C+D) + ((A*B)/2)

“+”プラスのところはクロスフェードでランダムに比率変わるようにする。
Noise CHOP使った同一形状/違う色でのランダムフェードで配色を複雑に。
(今回は変に色彩学とかに準じないほうが綺麗だった・・・)

いじれるパラメーターを再設定

カラーx2色 : 指定色
Brightness : MAXで指定色。変化中の色味を暗くできるように。
ZOOM : ノイズのサイズ。出力先LEDの物理的なサイズ次第で印象が変わるので調整できるように。
Speed : ノイズの変化のスピード調整用 / SEED値変更(MIDIコンに2つまみしか振ってないので一緒にしてます)
Amp : グラデーションのスムーズさ調整用

まとめ?

ほぼニュアンスで作っているようで・・・無理やりまとめると

  1. ディレクション/やりたかったこと。
    =作ってると忘れがち
  2. ディレクション内ギリギリの可変域
    =ビビると変化がなくて単調・やりすぎるとディレクション不明に
  3. 絵的な良さの維持
    =可変域下限・上限でも絵として見応えがあるように

てのを気にしているようです。
その他何やってるのか見てみたいって方は、下記よりtoxダウンロードして各自いじって遊んでもらえれればと〜。

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